リーン・スタートアップについて
日付:2016年07月24日

今日はベンチャーではなじみの深い「リーン・スタートアップ」についてお伝えしていきます。
まず、「リーン・スタートアップ」とはどのようなものかというと、事業の立ち上げに関する方法論のうち、仮説の構築、製品の実装、および軌道修正、という過程を迅速に繰り返すことによって、無駄な無価値な要素を最小限に抑えつつ素早く改良を続け、成功に近づく、というビジネス開発手法です。
簡単にお伝えすると、市場から必要とされているニーズに耳を傾けながら、優れたプロダクトを作る方法です。
この方法で行うことで、市場のニーズをつかむことができ、最小限のコストでプロダクトを作ることができます。
このリーン・スタートアップという手法はベンチャーにはとてもマッチします。
その理由としてはベンチャーは多大な資金がなく、コストをかけることができないからです。
大企業であれば、膨大な研究開発費をかけ、たとえ市場にマッチしない商品が出来上がったとしても、企業の存続にはそこまで膨大な傷を負うことは少ないです。
しかし、ベンチャーは資金も人手も少ない状況で、そのような冒険はできません。
そこでリーン・スタートアップという手法を使うことで、資金も無駄にせず、市場のニーズを前提に考え、プロダクトを作り、完全に完成されたものをリリースするわけではなく、リリースした後に、さらに市場のニーズに傾けながら、製品を改良していき、素晴らしいプロダクトに持っていくということができます。
このようにして企業がベンチャーの間は、経営を行っていくことも大事なのかなと思われます。
ただ、すべてにおいてこの手法が有効かというと、そうではありません。
この手法は、あくまで市場のニーズを聞くという前提があります。
世の中のすべての製品が市場のニーズだけで作られているのでしょうか?
車がなかった時代からすると、馬が移動手段の主流でした。
その時代に「車があったらいいな」と思う人はどのくらいいたのでしょうか?
リーン・スタートアップの手法はあくまで、既存の改良にしかなりません。
画期的なプロダクトは、人々の想像以上のものの場合があります。
つまり、だれも想像できないものが世の中を変えているのです!!
このことを考えると、「リーン・スタートアップ」というやり方も全面的に肯定できるものではありません。
その部分をよく考え、経営者は自社をどのような立ち位置で製品を生み出していくのか判断すべきということです。