財務諸表の見方~経営指標用語編~PBRとは?
日付:2015年12月22日

今回は、財務諸表を読むために必要な経営指標用語の解説をしていきたいと思います。
今日は「PBR」と呼ばれる経営指標についてお伝えしていこうと思います。
PBRとは?
この言葉はPERと同じくらいに有名な指標です。
しかし、この指標もきちんと理解している人は少ないのではないでしょうか??
PBRとは、株価純資産倍率のことであり、会社の純資産と株価の関係を表しています。 PERと同様に株価の割安性を測る指標です。
そして、PBRで、企業の持っている株主資本(純資産)から見た株価の割安度がわかります。
PBR=株価÷1株あたりの純資産額
PBR=時価総額/株主資本 PBR=時価総額/(資産-負債-少数株主持分-新株予約権)
(Ex)純資産が400億円で、発行済み株式数が5000万株、現在株価が1200円の場合
1株あたりの純資産額→400億÷5000万=800 PBR=1200÷800=1.5倍
PBRが1ということは、株価と1株当たりの純資産が等しいということです。
このとき、この会社の株式を買うと、1株に対する投資金額と1株当たりの解散価値が一致します。
もし会社が解散すれば、投資金額はそのまま戻ってくる理屈ということです。 よって、PBRが1倍未満だと株価が割安だと見られています。
PBRを計算式から見ると、株価を分子に、一株あたりの株主資本を分母に取っています。
よって、株価が分子なので、株価が下がればPBRも下がります。 また、分母である1株あたりの純資産額が上がれば、PBRは下がります。
少しだけPBRについてご理解いただけましたでしょうか? また経営指標用語についてはお伝えしていこうと思います。
本日はここまでです。